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永代経をあげてほしいのですが
永代経という名のお経はありません
永代経とは「永代読経」の略で、永代(末永く)にお経を読むことを言います。お経を読むという事は仏縁に遇った者がただ仏さまにお礼をするというだけでなく、いままであまり仏教に縁の無かった人に仏縁を恵み、仏法を伝えていくという意味をもちます。仏法が広まることを願い、そのシンボルであるお寺を維持存続させるために、 ある程度の懇志(お金)や仏具をお寺に納めることを「永代経懇志」と言います。
近年、すべての法事をお寺まかせにし、お寺への参り納めのような意味合いで永代経をあげてくださいと相談される方がおられますが、それは悲しいことです。お仏事は「これが最後になるかもしれない」ということはありますが、「これで最後にしよう」と思ってつとめるものではありません。年をとったとか後を継ぐ子供がいないとか、そんな方にこそ益々聞いていただきたいのが仏さまの教えです。「永代経を上げたらもうお参りに行かなくても勝手にお経をあげてもらえるから安心だ」と話される方がいますが、これでは永代経も台なしです。法事のつとめ方や、今後のお仏事に関して不安を抱えていらっしゃる方は、お寺にお気軽にご相談ください。なお、海徳寺では毎年「永代経法要」をおつとめしています。先立っていかれたすべての方をご縁とし、お経を読んで・仏法を聞く法要です。この法要にお参りすることが、ご先祖様方を大切にし、また残された私が仏法を受け継いでいくことになるのです。
お布施の額がわかりません
いくらか教えてください
そもそもお布施とは…
布施とは、本来仏道を歩むものが積む修行のことで、その目的は執着(煩悩)を捨てることにあると言われます。法施(仏法を説く)、財施(金銭や物、食事などを施す)、無畏施(慰め、おそれを取り除く)など様々な形があります。具体的には、僧侶が読経をしたり法話をするのが法施であり、信者がお金を包んで渡すのが財施です。施す側と施しを受ける側、そして施すものの三つが清らか(三輪清浄)であることが条件なのですが、実際は施しを惜しみ、施しをあてにしますので、私たちのしていることは布施のまねごとになります。しかし、そのお布施がお寺を支え、僧侶の生活を支えているのも事実です。布施をおろそかにするとお寺はもちろん、教えをしっかりと守り伝えてくれる僧侶がいなくなってしまいます。
では、どのくらいお布施をすればよいかということについてですが、ここで大切なのは、お布施は、モノやサービスに対する対価ではないということです。つまり、額が決まってないのがお布施というものの性質なのです。ですから、相手に教えてもらって言われたとおりにするのではなく、お布施は自らが決めて自らが精いっぱい励みましょう。金銭的な事情や仏さまやお寺に対する思いは人それぞれです。仏さまに対してのお供えであるという事を意識したうえで、それぞれ身の丈に合った額でお包み下されば結構です。お布施をいくら包めばよいですかという問いに、もし僧侶が「〇〇ほどお願いします」と答えたならば、それは取引であり料金になってしまいます。金額が決まってないからこそ、貧富を問わずどのような方でも行えるのがお布施という行なのです。
お布施をする際の心得(いい塩梅で読んでください)
・他のご門徒さんがどのくらいかを参考にして包むべし
・僧侶の顔や読経・法話のクオリティーを考えずに包むべし
・思っている額よりも少し「ほどをこして」包むべし