賑やかだった3日間のお座が終わり、海徳寺の本堂はいつものお荘厳に戻りました。
向かって右手に見えるのは紫陽花の花。法要の名残りです。
思い出すのは、法要の直前にご往生なさった御門徒の一人の女性。
いつもこの漁供養の法要にキレイな紫陽花の花をお供えくださった。
自宅の敷地に咲く花を毎年お内陣に届けるのがこの方のご報謝の一端でした。
本来は届くことのなかった花ですが、
どうか代わりと言わんばかりに、今年は別の方が…。
紫陽花は根差した土の性質によってその花の色を変えると聞きます。
人間もどの土(世界)で育つかで、きっとそのすがたを変えるのでしょう。
ご法義のある家庭で育った人は、お浄土参りのうるわしき念仏者となります。
阿弥陀仏の浄土に生まれたものは、この上ないさとりの仏さまとなります。
尊前にはたくさんのお供えを賜りありがとうございました。
そして何よりご一緒にお聴聞くださった方、ありがとうございました。
また共に阿弥陀さまを仰ぎましょう。

Comentarios